2010年10月10日日曜日

Tokusatsu production work SENKOUSHA_Gekkou Kamen_Kyôfu no Miira (Mummy of horror)_Silver Kamen_Iron King_Super Robot Red Baron












今回は、SENKOUSHA(現 アド・ギア)制作の Tokusatsu 番組を取り上げます。


私が、SENKOUSHA の名前を しっかり記憶に刻みつけたのは、実は 「サザエさん」 だったりし

ます。(笑)

この 「サザエさん」、現在は 日曜日のみ放送されていますが、かつては、火曜日にも放送されてい

たんです。つまり、週に2回 「サザエさん」 を観る事ができたんですね。


私の記憶が確かならば、SENKOUSHAの名前が表示されていたのは 火曜日の方で、毎回 OPタ

イトルに、ドカンと 大きめにクレジットされてまして、イヤでも 目に焼き付いてしまいました。(1985年

以降は、クレジットされなくなりました)



今回、動画をアップした作品以外にも、SENKOUSHA 制作の Tokusatsu 作品は、まだたくさんあ

るのですが、有名どころと、面白どころ(笑)を、ピックアップしてみました。



Gekkou Kamen」 は、もう言わずもがな、というぐらい、超・有名作品ですね。

1958年(昭和33年)から1959年(昭和34年)まで 放送された、日本初のフィルム製作による、国産

連続テレビ映画です。

この Gekkou Kamen 、改造人間でもなければ、どこかの宇宙人に 特別な能力を与えられたわけ

でも、もともと超能力を もっているわけでもなく、ただ、「憎むな、殺すな、赦(ゆる)しましょう」 という

理念を持ち、正義の心と 自分の身ひとつによって悪を懲らしめる、という 「普通の人間」 なんだそ

うです。(驚)


悪人とはいえ、懲らしめるだけで、過剰に傷つけることはせず、武器として自動拳銃を持ってはいま

すが、威嚇 ・ けん制、悪人の武器を撃ち落とすためにしか、使わないのです。

「罪を憎んで、人を憎まず」 という事なのでしょうか。


Kyôfu no Miira (Mummy of horror) 」 は、連続テレビ映画において、日本初の 本格的ホラ

ー作品です。


この作品の存在は、映画雑誌 「映画秘宝」 の 何かの特集記事の中で、紹介されていたのを見

て、初めて知りました。


こういう作品が大好きな私は、DVD-BOX が発売されていると知り、 その日から毎日のように、

アマゾンやヤフオクを筆頭に、中古DVDを扱っている店などで、探しまくりました。

で、ある日 ヤフオクで、定価:12,600円 が 7,500円で 出品されていたので、即入札して、結果、

7,700円で落札する事ができました♪  落札できた時は、ホントに嬉しかったなぁ~。



肝心の内容ですが、まぁ 1961年の作品なので、「ホラー」といっても、演出や特殊メイクも、現代の

ものに比べると、かなりソフトなんですけどね。でも、雰囲気は なかなか良いと思います。


放映当時は、かなりの反響があったようで、あまりの恐怖に失神する視聴者が続出したとも言わ

れていたそうです。

また、放送が終了した後も 子どもたちの間で、「放送終了の理由は、怖すぎて 放送ができなくなっ

たからだ」 という 噂がたっていたようで、相当 話題になっていたみたいですね。

当時にしてみれば、かなり斬新な内容です。


ただ、残念なことが1つ。

ビデオソフトの方は知りませんが、DVDに収録されている 「第5話」 だけ、画像と音声が 2~3秒ほ

ど、延々とズレてるんです。(涙)

これには、参りましたねー。何とか修正できなかったのかなぁ。これさえなければ、何も言う事なしな

んだけどなぁ。



Silver Kamen」 は、1971年から1972年に放送されて、2006年に 映画でリメイクされましたが、

なんと Silver Kamen が 女性という設定だったようで、ビックリです。(驚)私は、未見なので、何と

も言えませんが … これまた、大胆な変更をしましたねー。


オリジナルの方も、しっかりは覚えていません。(爆) この作品の裏番組が 「ミラーマン」だったそう

なので、もしかしたら、そっちを観ていたかもしれませんね。


この Silver Kamen 、当初は 「等身大ヒーロー」 だったそうですが、前述の「ミラーマン」に視聴率

で負け続けてしまったため、第11話から、「ミラーマン」と同様の 「巨大ヒーロー」路線に変更したの

です。

… ザ ・ 大人の事情ですね。(苦笑) いつの時代も、「視聴率」という名の怪獣と戦わなければなら

んようです。


この作品では、ウルトラマンシリーズでも活躍された、実相寺昭雄氏が監督を務めていて、第1話

のOPにテーマ曲ではなく、約6分間もの壮大なプロローグを流すなどの、斬新かつ こだわりを感じ

させる演出をしていたのですが、「巨大ヒーロー」路線への変更に反対し、この作品から撤退してし

まったそうです。


この作品のリメイク 「シルバー假面」 では、再び監督を務め、路線変更前の当時のオリジナル・ス

タッフで、もう一度 自分たちが思い描いていた 「Silver Kamen」 を 作ろうとしていたようです。

残念ながら、試写を観終わって間もなく、体調を崩し、胃がんにより 、実相寺監督はお亡くなりにな

りました。この作品が、彼の遺作となってしまいました。



Iron King」 (1972年~1973年)も、ほとんど覚えがないんですよね … 。(汗)

うち、田舎だから ひょっとして 放送されてなかったのかなぁ。

あまりの覚えのなさに、ついそんな事まで考えてしまいます。


でも、この Iron King 、すっごい設定が面白いんですね。もちろん主人公は、Iron King なんです

が、彼は、「水」をエネルギーとしていて、消耗が激しく、1分間しかもたない」(爆)という、ウルトラマ

ンもビックリの、戦う巨大ヒーローにとって、致命傷とも思われるような弱点をもってるんですね~。

(爆笑)

それにしても、1分て … 。ウルトラマンの 3分でも、怪獣倒すの無理やろって、思ってたのに。(汗)



さて、そんな弱々しい彼のピンチを、常に救ってくれる人がいるのですが、その人は、フツーの人間

です(爆笑)。

いやね、確かに、その人は 「国家警備機構」という組織の腕利きのエージェントなので、一般人で

はないですけど、彼は 巨大化できませんしね。目からビームも出ませんし。(爆)

そんな状態で、どうやって 1分しかもたない、弱いヒーローの危機を救っているのか、スゴイ興味

津々でございます。(笑)

それに、出演者が かなり有名な役者さんばかりなので、そちらも 気になるところです。



いやー、面白い!主人公(巨大ヒーロー)が、いつも副主人公(人間)にピンチを助けてもらう、って

いう設定って、この作品だけじゃないですかね?

(※ 同じ SENKOUSHA 制作のTokusatsu 番組で、ヒット作だった 「隠密剣士」 をヒントに、この設

定がつくられたそうですので、「隠密剣士」 は 除外という事で。)


「仮面ライダー電王」の良太郎は、自分の身体にイマジンが憑依して、別人格になって、強くなるっ

ていうパターンだから、ちょっと違うし。

あ、「セーラームーン」の うさぎちゃんとかが、そうかも。でも、助けてくれるのも同じセーラー戦士だ

からなぁ … 。


やっぱり、思い浮かびませんね。今の Tokusatsu 作品でも、やってみたらいいのになー。

いつか、じっくり観たい作品ですね。面白そー♪




最後は、「Super Robot Red Baron」 (1973年~1974年)です。

これもまた、覚えが … (以下略)

この 「Super Robot Red Baron」 は、放送開始 2か月目以降から、二桁台の視聴率を稼ぐ人気

番組となったのですが、なんと、オイルショックの影響を受けた、メインスポンサー の倒産によっ

て、制作費の調達が困難となってしまい、泣く泣く 1974年3月末で終了した、という 珍しい番組で

す。


高視聴率だっただけに、キャストを始め、番組スタッフの皆さんは、さぞ無念だった事でしょう。

こういうケースもあるんですね。



こうして見ると、SENKOUSHA 制作の Tokusatsu 作品は、どれも けっこう実験的な試みをしてい

て、斬新な内容の作品が多いような気がします。それぞれ、個性がありますね。


現在、SENKOUSHA は、「アド ・ ギア」 という社名に変更し、活動しているようですが、ヒーローも

ののテレビ映画については、1974年の 「闘え! ドラゴン」 を最後に、制作を終了したそうです。

また、いつか、個性的な作品を制作してほしいものです。








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